正月からハーゲンダッツのグリーンティーと翠(みどり)濃茶の2種類を食べ比べてみたら、明確な味の差があることが判明した
令和2年も4日が過ぎようとしている。
正月といえば、ダラダラとテレビを見て過ごすのが定番だ。
そろそろおせち料理にも飽きて、何か美味しい物でも…と思っても、作るのが面倒になってくる人も多いだろう。
それじゃあスーパーで美味い物でも調達してお口を慰めてやろう、ということで私が見つけたのが、ハーゲンダッツの「グリーンティー」と「翠(みどり)濃茶」だ。
「グリーンティー」と「翠(みどり)濃茶」の違い
カップは「グリーンティー」の方が「翠(みどり)濃茶」よりやや大きい作りになっている。
そのため、内容量も「グリーンティー」が110ml、「翠(みどり)濃茶」が100mlと「グリーンティー」の方がやや多い。
しかし、値段は「グリーンティー」は295円(税抜)、「翠(みどり)濃茶」は324円(税抜)と内容量の少ない「翠(みどり)濃茶」のほうがやや高めだ。
使用されている茶葉が違うので、値段の差はそこらへんにあるようだ。
それではさっそく、食べ比べてみよう。
グリーンティーはハーモニー重視
グリーンティーは口の中に入れると、ミルクのまろやかなコクと、抹茶の強すぎない程よい苦味が同時に舌の上に広がってくる。
どちらかが強めに主張することもなければ、控えめに影に隠れるということもない。
お互いに手を携えて、足並みを揃えてスプーンから口の中に行進してくるから、クリームと抹茶の心地よい調和が口の中にいつまでも響いている感じである。
喧嘩をせず、お互いに良さを認め合って、お互いがお互いの個性を引き立てている印象さえ受ける。
この相性の良さを際立たせたのがハーゲンダッツの技術力なのかもしれない。
ちなみに、ミルククリームは北海道産の生乳を使用し、抹茶は新芽だけを摘み取った「初摘み茶葉」を使用。
抹茶には二番茶が加えられているので、適度な苦味を感じとることができる。
ミルクと抹茶のバランスの良いアイスで、抹茶の苦手な人でもわりとすんなり食べられるのではないか、と思わせるだけのハイクオリティーな一品。
翠(みどり)濃茶はガツンとした抹茶重視
「翠(みどり) 濃茶」は、口に入れるとすぐにグリーンティーとは明らかに違うのがわかる。
グリーンティーはミルクと抹茶がバランス良く主張しあっているのに対し、「翠(みどり) 濃茶」のほうは、抹茶の苦味が強く主張してくる。
かといって、苦すぎるということは決してない。
思わず顔をしかめるようなエグみもない。
抹茶本来の旨味、甘味が濃厚に感じられる。
その理由は、一般的に玉露の被覆期間が20日程度なのに対し、35日以上の茶葉を使用しているからのようだ。
被覆期間が長くなることで、抹茶の旨味成分であるテアニンの含有量も多くなるのだ。
テアニンはお茶に多く含まれるアミノ酸の一種。
リラックス効果の他、疲労回復、安眠効果、血流を良くする効果もあるので、イライラしがちな現代人にはうってつけの成分とも言えるだろう。
その抹茶の影で控えめにポジション取りしているのがミルククリームのまろやかさとコク。
自己顕示欲は強くないものの、抹茶の参謀としてサポート役に徹しているといった風で、鋭くなりがちな抹茶の主張に丸みを与えている。
抹茶が苦手な人にはあまりおすすめしないが、抹茶系スイーツや食べ物を好んで食べる人でも満足できるはずだ。
成分の違いは茶葉の違いに由来
「グリーンティー」の成分が無脂乳固形分9.0%、乳脂肪分13.5%、卵脂肪分0.8%であるのに対し、
「翠(みどり) 濃茶」の成分が無脂乳固形分8.0%、乳脂肪分13.0%、卵脂肪分0.7%とあまり変わらないのに、味に大きな差が生まれているのはひとえに、使用されている抹茶が違うからだろう。
つまり、「翠(みどり) 濃茶」で使用されている茶葉がいかに特別仕立てであるかがわかるのだ。
みんな違ってみんないい
抹茶好きな私としては断然、「翠(みどり) 濃茶」派だが、「グリーンティー」のほうも、もう一度食べてみたいと思わせるほどの美味さがある。
抹茶は少し苦手だけど、ハーゲンダッツのアイスには目がないという人は「グリーンティー」を、抹茶好きな人や抹茶に抵抗がない人には「翠(みどり) 濃茶」をおすすめしたい。
みんな違ってみんないい。
気分次第で好きな方を選んで食べることで、小さな幸せはいつでもあなたのお口にやってくるはずだ。
是非、試していただきたい。