【中本リベンジ】15年前はヒーヒーして悶絶した蒙古タンメン/辛味耐性のついた現在でも食べられないのか?リベンジしてみた!
「リベンジ」という言葉はあちこちで使われ過ぎていて、今さら使うのは恥ずかしいという人は多いだろう。
私も恥ずかしい。使わなくていいなら、使わないで済ましたいと思っている。だが恥を忍んで敢えて使おう。私は先日、あの有名ラーメン店「中本」にリベンジに行ったのだ。
とは言っても、小さい拳で中本に殴り込みに行ったわけでも、店ごと潰しに行ったわけでもない。過激な暴力的な内容ではないので、どうか安心してほしい。
時を戻そう。話は約15、16年前に遡る。
その頃、私はまだ20代の小僧だったが、ラーメン好きの友人に連れられてあるラーメン店に行った。
私にとっては初めて行くラーメン店で、とりあえず友人と同じラーメンを注文。それを食したところ、辛すぎてまともに食べられなかったのである。全部食べたかどうかあまり覚えたおらず、辛くて悶絶した記憶しかない。
そのラーメン店こそ「中本」だった。そして、私が食べたのが中本の代名詞的ラーメンである蒙古タンメンだ。
ヘタレだった20代の頃と比べると、40代になり辛味耐性はだいぶついているつもりである。果たして、15年以上だった現在でも、中本の蒙古タンメンを攻略できないままなのか?
それとも平気で食べられるようになるのか?検証してみたぞ!
いざ、中本へ
サンシャイン60通りから脇道へそれると、唐辛子カラーの赤い看板が見えるので見つけやすい。
入店すると、食券を購入するスタイルだ。15年前も同じスタイルだったのか、まったく覚えていない。
発券機のボタンにはそれぞれ、辛さレベルが明記されており、蒙古タンメンはレベルは5。これを「中辛程度」と判断していいのかどうかはまだ分からない。
15年前に食べた時は中辛程度というレベルを遥かに超越していたから、油断は出来ないが…。
30程あるカウンター席はすべて埋め尽くされていた。池袋東口というアドバンテージを差し引いても、誰もがひれ伏す名店といっても差し支えないだろう。
1人待っていただけなので、すぐにご案内。水を飲みながらしばし待機していた。
程なくして…
待ちに待った蒙古タンメンのご入場である。 おっしゃぁぁああぁぁ!!15年ぶりにリィィィベンジじゃああぁぁぁ!!!
蒙古タンメンを15年ぶりに実食
まったく、美味そうな面構えじゃないか。トロみのきいていそうな赤い海が早くも食欲をそそる。 同時に、15年前にヒーヒー悶絶した時の辛さが脳裏をよぎる。
本当に食えるのか…?もしかして返り討ちに合うのではないかと、ネガティブな感情も生まれてきそうだが、ここは何も考えずまずは麺をすするとしよう。
うむ、美味い。普通に美味い。まだ赤い海の外だからか、辛さは感じず、深い旨みだけが口の中を満たす。
キクラゲ
キャベツ、ニンジンなど 野菜が多めに入っているのも嬉しい。特に大きめにカットされたキャベツが甘くて美味い。
それから辛味を避けてスープをすすると…
UMAAAAAA!
正直いうと、予想外だった。ただ辛いだけのスープだと思い込んでいたのだが、予想に反して深みと甘みを強く感じた。
この深みと甘みは野菜が多いことの他に、スープが味噌ベースで作られているせいもあるかもしれない。
今度は赤い海をレンゲですくって飲むと、やはり思った通り辛い。辛いが悶絶する程の辛さではない。
もう一度飲んでみる。やはり辛いが全然いけるぞ!
麺をすする、野菜を食べる、スープを飲むのループを何度か繰り返していくと、あっという間に半分ほど食べてしまった。
15年ほど前は半分食べるのも苦労したはずだが、ここまでまだ水も飲んでいない。我慢をしていたわけではない。美味くてどんどん箸がすすみ、気が付いたら水を飲んでいなかったのだ。
これ、いけちゃうわ。全然いけちゃう。
余裕とは言わないが、辛さと美味さが丁度良いバランスで融合しているために、箸を止めることなくどんどん口の中に送り込んでいける。
今になって振り返ると、なんで当時あんなにヒーヒー悶絶していたのか謎である。 辛いことは辛いのだが、それ以上に深いコクと旨みを感じることが出来る、マジで鬼ウマなラーメンだ。
蒙古タンメンを完全攻略
その後もどんどん箸はすすみ、気がつけばスープだけになってしまった。
レンゲですくって、ひたすらスープを胃の中に流し込む。レンゲですくって、ひたすらスープを胃の中に流し込む。…
まるで条件反射のように同じ動きを繰り返す。気が付けば残りわずか。
そしてついに、
完・然・制・覇!!
完食である。
これはもう、リベンジを果たしたと断言していいだろう。
15年前のヒーヒー悶絶した自分から卒業できたことは、素直に嬉しい。これは明らかに当時より、だいぶ辛味耐性がついたことの証でもある。
あとはどこまでの辛さなら攻略できるか?である。 蒙古タンメンの辛さレベルが5だから、次は6にチャレンジしてみようと思う。 レベル6は五目蒙古タンメンだ。
知らず知らずのうちにチャレンジ精神を煽るところところも、中本の人気を支えているのだろう。
ちなみに、隣席では若い女性がレベル9の北極ラーメンを食べていた。特に辛そうな様子も見えなかったから、食べ慣れているのかもしれない。
流石にいきなり9まで上げると爆死するだろうが、もっと辛味耐性がついてきたらいずれ、北極ラーメンにも挑戦していこうではないか。
辛いラーメンは平気だけどまだ食べたことのない人はもちろん、辛さレベル0の普通のラーメンもあるので辛味耐性のまったくない人にもおすすめである。
辛さと美味さの両輪で走り続ける中本。2020年は中本に定期的に通う予感しかしない。