【入浴剤】牛丼の湯とカレーの湯は誰得なのか?!謎すぎたので入ってみたら期待を裏切らない結末が待っていたぞ!

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今や日本人の国民食とも言われている牛丼。

 

私もこれまで、何万回食べたかわからない。きっとこれからも食べ続けるだろう。「牛丼は好きか」と聞かれたら、即座に「YES!」と答える自信はあるし、最後の晩餐は牛丼でもいいと思っている。

 

だが、そんな私でも「牛丼の湯に入りたいか」と聞かれたら、返事に困ってしまうかもしれない。すぐにはどんな状況なのか把握できず、「この人は何を言っているのか?」と相手が正常な状態なのか疑ってしまうだろう。

 

そして、だんだんバカにされている気がして怒りがこみ上げて来るはずだ。

 

それくらい「牛丼の湯」には、世の中の理不尽さをすべて箱に詰め込んで、相手に無愛想に送りつけるくらい、意味不明すぎる要素がありすぎだ。

 

だけど、そんな意味不明すぎる要素満載の「牛丼の湯」に私はつい先日入ることになった。ついでに言うと、「カレーの湯」にも入ったのだから、もうカオスの極地というしかないだろ!

 

一体、牛丼の湯とはどんなお湯だったのか?カレーの湯に入ってさっぱりとした気分になれたのか?人生初めての経験がどんなものになったのか、余さずお伝えしよう。

ビレッジバンガードで見つけた牛丼の湯とカレーの湯の衝撃

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ビレッジバンガードに行ったことのある方なら知っていると思うが、他の店では取り扱いを躊躇うような変わった商品が所狭しと並べられている。雑貨、本、CD、アクセサリー、食品にスマホグッズと、実用的なものから非実用的なものまで、なんでも揃っているのが魅力の一つだ。

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その中で、私が先日出会ったのが、「牛丼の湯」と「カレーの湯」という入浴剤だ。他にもおでんの湯とラーメンの湯があった。

 

今や入浴剤はたくさんの種類がある。消費者はありきたりの入浴剤では満足できなくなっている。そこで企業はあの手この手と個性的な商品を出しているが、いや待て、これはいくらなんでも攻めすぎだろが!!

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こんなの誰が買うんだ?消費者舐めてんのかコラ!!

 

と思ったのだが、私はいつの間にか最もパンチ力のありそうな牛丼の湯とカレーの湯を手に持ち、レジに持っていって購入の手続きを正式に踏んでしまっていた。 おかしい、おかしいぞ?!と思いながらも、心の中はちょっとワクワクしていたことは内緒である。

 

もう購入してしまったのだから、あとは入るしかあるまい。後には引けないとはこのことだ。

 

それではいざ、入浴してみるぞ!!

牛丼の湯に入ってみる

私はまず牛丼の湯に入ってみることにした。入るにあたり、事前に吉野家の牛丼並盛を買っておいた。牛丼の湯に入りながら牛丼を食べたら美味しく感じるんじゃないか?と思ったからである。

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我ながら頭のおかしい発想だとは思ったが、何事も経験することで得られることはたくさんあるものだ。未知の世界を知る絶好の機会かもしれない。

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入浴剤のパッケージの写真は美味そうである。しかもツユダクときている。こんな牛丼なら毎日でも食べられそうだが、念のため確認しておくと、これは紛れもなく入浴剤だ

 

袋を開けてみると…

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中に入っている入浴剤は、意外にも紫色をしている!これは予想外すぎるだろ!牛丼のツユダクっていったら、醤油とみりんや砂糖で煮詰めたような色をしているはずじゃないのか…? だが、浴槽にためたお湯に入れてみると… f:id:iwashi000:20200212113255j:plain

牛丼カラーが一気に広がっていった! そして、匂いは…

 

 

 

 

 

う、うむ…

 

 

 

 

 

厳密に言えば…

 

 

 

 

 

牛丼では

 

 

 

 

 

ない。

 

いや、厳密に言わなくても、牛丼ではないな。

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それっぽい匂いはするが、牛丼ではないぞ。悲しいかな、まだ会ったこともないし顔も知らない遠い親戚くらいの距離感がある。繋がりはあるが、とても薄い縁で結ばれている感じ。うん、それに近い。

 

とりあえず、浴槽の中に入ってみる。沼に入り込むような得体の知れない緊張感。…

 

私はさながら牛肉になったような気持ちで入った。甘辛いツユダクダクの中に入れられる牛肉なんだ…そんなイメージで入ることで牛丼の湯は初めて、その真価を発揮するに違いない。

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ふぅぅぅっっ~~~。ちょっと熱めのお湯だが気持ち良い。筋肉がほぐれて疲労から徐々に解放されてる感はある。と、同時に牛肉としての私は柔らかく煮込まれて玉ねぎと一緒にウマウマな牛丼になるんだ…どうせ食べられるならイケメンな仕事バリバリできそうなリーマンに食べられたいな…そう考えるといろんな意味でちょっと震えてきたぞ。

 

それでは早速、牛丼を食べてみることにしよう。実はこの時、けっこうなレベルで空腹だったのだ。牛丼の具になっているイメージをしながら牛丼を食べるなんて、鬼のようにシュールである。

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入浴しながら牛丼を食べるのは人生初、というか入浴しながらご飯を食べることさえ、今まで一度としてない。

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食べてみると、いつも通りの吉野家の牛丼である。安定の吉牛。いつものやつだ。それ以上でもそれ以下でもない。変わらず美味い。

 

それと、お湯の匂いが入って早々にあまり感じなくなったのは少し残念だった。袋を開けた時は牛丼ぽい独特の匂いがしたが、お湯に入れて混ぜ、しばらくすると匂いがしなくなった。臭覚の機能が侵されたのか、それともそういうものなのか、ちょっと分からない。

 

空腹なので、箸は割とハイペースで進む。美味い。美味いが…常に視界に入っているのが

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この沼的などんよりしたお湯だと、美味いのか不味いのか、脳が一瞬判断に迷う。 ほんのわずかの間、「待て」が入って、本当に美味いと判断していいのか困っているといった感じだ。

 

結局、「あ、これは美味いやつなんだ」と判断するのだが、最後まで自信を持てていないのである。こんな感覚は初めてだ。

 

食べながらなんとなく気になっていたのだが、お湯がベトついているような錯覚が若干ある。あくまで錯覚だ。錯覚なんだろうが、なんとなくそんな気がしてくる。 ベトついて…ないよな。ベトついてはいないようだが、あまり自信がない。たぶん普通のサラサラしたお湯のはずだ。ちょっと不思議すぎて、もうなんも言えねぇ。 f:id:iwashi000:20200212141431j:plain

牛丼は美味い。美味いが、視界の大半がツユダクにしては薄すぎる泥的な、沼的なお湯に占められているので、ぶっちゃけ

 

牛丼の美味さが3割減

 

されている。

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完食だ。

 

結論としては、ツユダクダクな牛丼の牛肉になった気分になれなくもない。もっと少ないお湯の中に入浴剤を入れれば、もっとツユダク牛丼に近い色になったかもしれない。そこが誤算だったが、牛丼になった気分で牛丼を食べるという超絶シュールな体験ができること請け合いである。

 

 ちなみに肌はこんな感じ。

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ベトついてもいないし、薄汚れている感じもしない。入浴剤としては、特に何の害もなさそうである。ヒリヒリもしないしチクチクもしない。

 

なんといっても、ツユダクの牛丼の気持ちになってお風呂に入れるのが最大のメリットといっていいだろう。

カレーの湯に入ってみる

そして次はカレーの湯だ。

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事前に大好きなS&Bの「フォンドボー ディナーカレー」を買っておいた。 f:id:iwashi000:20200212182433j:plain

5分ほど湯煎して出来上がりである。 カレーの準備ができたところで、早速カレーの湯を開封

 

すると…

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おぉ!カレーの匂いがする!ほんのりスパイシーな感じもあり、かなりカレーに近いぞ! 牛丼の湯はあまり牛丼感がなくて遠い親戚のようだったが、カレーの湯は歳の離れた兄弟くらいの近さが感じられる。これも粉末は紫っぽい色をしている。

 

お湯に入れてみると…

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牛丼と同じ色やないか!まぁ実際、牛丼もカレーも同じ系統の色合いなので当然と言えば当然か。

だが、匂いは完全に牛丼の湯とは別物。カレーの再現性は割と高いといっていいだろう。 それでは入ってみよう。

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カレーの匂いがするぅぅぅ〜!風呂の中に誤ってカレーのルーを垂らしてしまったような感じがするぞ。 目視レベルでは、お湯の色は牛丼とほぼ同じ。違いは匂いだけだ。しかも、カレーの湯のほうが匂いが強く、持続性もある。そのため、クオリティーは牛丼の湯の上をいっていると言っていいんじゃないか?!。

 

だがいかんせん、

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この泥水を思い起こさせる、ど〜んよりした色見は変わらない。

 

だが、「私はカレーのルーだ。中辛でスパイスの効いた絶品なカレーのルーだ…私はこれから仕事で疲れて帰ってきた美人OLに美味そうに食べられるのだ」…そう考えることで、気分が高揚してくる。

 

まったく頭のおかしいやつに見えるが、カレーの湯に入るにはこのイメージ力が最も大切だと思われる。 

 

それでは先ほど用意したカレーを食べてみることにしよう。 f:id:iwashi000:20200212210125j:plain

私の好きなレトルトカレー、S&Bの「フォンドボー ディナーカレー」だ。このカレーの匂いで、一気にカレーの湯のカレー臭が消えてしまった!今嗅いでいるカレーの匂いはレトルトカレーの匂いなのか、カレーの湯の匂いなのか、またはレトルトカレーとカレーの湯をミックスした匂いなのか、まったく分からなくなってきた。 そんなちょっとした混乱を経て、無心にカレーを食べ始めた。

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普通に美味いカレーだ。 だがカレーのルーになったイメージをちょっと休んでしまうと、視界に入るのはまさに泥水的な、沼的な色合いのお湯。そのため脳が、「美味い!」と判断するのを一瞬躊躇っている感がひしひしと伝わってくる。

 

私はつくづく感じた。料理の味は食べる場所や見た目に大きく左右されるものなのだ。 f:id:iwashi000:20200213092734j:plain

 

 

 

食べる

 

 

 

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食べる

 

 

 

 

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そして最後の一口…

 

 

 

 

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すべて食べ終えると、なぜか変な達成感に包まれていた。

 

結論としては、カレーの匂いがしばらく続くので絶品カレーのルーになった気分になれなくもない。もっと想像力豊かな人であれば、ジャガイモやニンジンになった気分になれるだろう。自分の好きな具材をイメージして、カレーの湯を楽しんでみるのもアリである。

・変わり種入浴剤の総論

今回、牛丼の湯とカレーの湯に入ってみたが、カレーの湯の方が色味といい匂いといい、本物により近かった。正直、牛丼の湯の方は微妙である。入浴する前は牛丼の湯の方にひそかな期待を持っていたが、意外とカレーの湯のほうにクオリティーの高さを感じた。

 

最初にもお伝えしたが、ビレッジバンガードには他におでんの湯とラーメンの湯があった。恐らくだが、どちらも匂いのインパクトが牛丼やカレーほど強くないだけに、期待していいのかどうか迷うところではある。

 

いつもラベンダーの湯の素(モト)や全国各地の名湯の素にばかり入っている方は、たまにはこんなシュールな湯に入るのもいいかもしれない。

 

ただ、入浴後サッパリした気分になれるかどうかは、かなり個人差が大きいように思われる。私はこの変わり種入浴剤が初めてだったせいか、イメージ力が十分に発揮できずサッパリした気分にはあまりなれなかった。

 

何度か入ることで、このシュール過ぎる入浴の後でもサッパリとした気分になれるはずである。興味のある方は、お店もしくはオンライン通販で手に入れてみてはいかがだろうか。