製薬大手ノバルティスファーマ社が「花粉症重症度調査」を発表!1位は何故かあの県?!東京は微妙な順位

早いもので1月も中旬を過ぎようとしている。2月を迎える時期になると、多くの人を悩ませるのが花粉症だ。 花粉症は日本人の4人に1人がかかっていると言われ、もはや国民病といっても過言ではない。

 

私も花粉症歴20年ほどで、長い間、懇意にさせてもらっている(有り難迷惑も甚だしいが)。 昨日、製薬大手ノバルティスファーマ社が「花粉症重症度調査」なるものを発表した。 全国47都道府県の花粉症患者9400人を対象にアンケート調査を行ったところ、「重症」と「最重症」を併せた重症花粉症患者が、なんと49.6%もいたという!約2人に1人が重症って、官民の知恵を絞りに絞って早急に対策を立てるべき喫緊の課題だろコレ。

 

ちなみに重症を判断する基準は、

 

■1日に起こるくしゃみの平均回数

■1日に鼻をかむ平均回数

■鼻づまりの程度

■日常生活の支障度

 

によるという。

 

この調査では、都道府県別の重症花粉症患者の割合も示されている。 1位の都道府県はどこなのか?気になる東京は何位なのか?発表していこう。

1位はなんと55.5%で兵庫県

花粉症の重症患者率1位がなぜ兵庫県なのか意味不明だが、とにかく兵庫県が1位らしい。 理由が示されていないので謎だけが残る。

 

森林が多いからなのか?自分ながら貧弱な推測だとは思ったが、あながち的外れではないだろうと考え、調べてみた。

 

林野庁によると兵庫県の森林率は、67%。全国平均が同じく67%だという。全然関係なかったようだ。ますます意味不明だ…。

 

花粉症の首謀犯であるスギやヒノキが多いのか、それともまったく違う理由が存在するのか、謎のスパイラルが起こりすぎているぞ。

f:id:iwashi000:20200120075241j:plain

2位は長野、3位は宮城、新潟、愛媛

2位の長野は55.0%、3位は宮城、新潟、愛媛の3県が同率で54.5%。

拮抗している印象だ。

 

1位の兵庫県と同様、森林率を調べてみると2位の長野県が78%と平均より高いが、宮城が57%、新潟が68%、愛媛が71%と順位は同じながらパーセンテージは一致しない。

 

やはり重症花粉症患者率と森林率はあまり関係はないようだ。

東京は26位で49.0%

そして、気になる東京だが、重症花粉症患者率の順位は26位と微妙な位置。全国的に見れば多くもないし少なくもないといった印象だろう。

 

ちなみに東京の森林率は36%と、やはりというか何というかとても低い。この数字の低さだけを見ても、いかに東京に自然が少ないかが分かるというものだ。

f:id:iwashi000:20200120075300j:plain

重症花粉症患者率最下位は三重の41%

最下位の三重の重症花粉症患者率は41%ということは、1位と約14%しか違いがない。地域差はあると言えば言えるが、その間に45都道府県が入っていると考えるとだいぶ拮抗している。

f:id:iwashi000:20200120075412j:plain

これは全国的に平均して花粉症患者がいるということで、その理由は単純に超軽量級の花粉の飛散が広範囲に渡るためと思われる。

 

電車など移動手段に困らない日本では人の往来が激しいので、それだけ花粉も縦横無尽に跋扈しているということなんだろう。

厄介な季節を万全の対策で迎えよう

花粉症の人にとってはこれから厄介な季節に突入することになる。

 

春になって暖かくなるのはハッピーだが、やはりくしゃみ連発、鼻水垂れ流しのままでは仕事にも身が入らないし周囲にも気をつかう。

 

基本のマスクや花粉症撃退眼鏡、薬の処方など各々今から花粉症対策に万全を期して、厄介な季節を乗り切っていこう。

 

参照:

全国47都道府県“花粉症重症度調査“ “重症花粉症”割合が高い都道府県は兵庫、長野、宮城、新潟、愛媛 | ノバルティス | Novartis Japan