渋谷に動物園SHIBUYA ZOOに行ったら予想外に癒された
最後に渋谷に行ったのは、もう1年以上前になる。記憶が正しければ、昨年2019年は1度も行っていないはずだ。一昨年2018年は行ったような気がするが、どこへ何の目的で行ったのかまったく覚えていない。
それくらい渋谷という土地にはあまり縁のないタイプの男なのだが、この度、珍しく渋谷に行く機会があった。
人が多い。当たり前だが、実に人が多い。
人の間を縫いながら歩くこと約10分。
到着したのは西武渋谷店のモヴィーダ館7Fだ。
目的は、ずばり、
動・物・園。
ん?動物園?渋谷で動物園て。
もしかしてフザケテマス?と、こめかみに青筋立てて今にも声を荒らげ、怒髪天を衝かんばかりになった人もいるかもしれない。
だが、私は本気である。落ち着いて聞いてほしい。
私が行ったのは動物園は動物園でも、ぬいぐるみの動物園なのだ。
なんでも1月1日から13日までの期間限定で開園されているという。
「期間限定」という言葉に弱い身としては、やはり行ってみたくなるのが真情だ。
でも所詮ぬいぐるみだよね?と突っ込みたくなる気持ちはわかる。
私もその1人だったが、ぬいぐるみ動物園というありそうでなかったコンセプトと、大都会渋谷にあるというミスマッチ、しかも300匹もいるという種類の豊富さに好奇心のマグマが噴出しかかるのを感じたのだ。
つまらなかったらすぐに帰ってこよう。まぁ無料だし。損するわけじゃないし。久しぶりに渋谷にも行けるし。話のネタぐらいにはなりそうだし。
ということで、さっそく行ってきましたよ。
ぬいぐるみ動物園でぬいぐるみまみれ
まず入り口で飼育員に扮したスタッフの女性から、「写真撮影OK」「
飲食禁止」などの説明を軽くうけて、園内に突入。
正直、来る前はぬいぐるみがたくさん陳列されている程度だろうと、若干甘く見ていたのは確かだ。
しかし、いざ入ってみるとジャングルが再現され、園内には終始、小鳥のさえずりなど動物たちの声が響いていてジャングル感をしっかりと演出。
テーブルの上にはさまざまな動物たちが所狭しと並べられている。
ゾウにキリンにライオンなど、おなじみの動物たちが来園者たちを迎えてくれている(気がする)。
作り物だが、植物や花もふんだんに飾られていて、すべて集めればかなりの量になるだろう。
ボサボサのライオンがいたり…
カンガルーの親子がいたり…
そしてパンダがいたり…
どれも割合、再現性も高く可愛く仕上がっている。
手に触れることもできるので、好きな角度で写真を撮ることも可能だ。
爬虫類は妙にリアルなので、苦手な人はちょっとスルーしたいところだ。
フクロウだっている。
おっと、こんなところにサルたちが枝につかまってるぅぅぅぅぅぅ!
でもよく見たら、サルはサルでもオランウータンやチンパンジーでした。
それにしても可愛いな~。
ちょっとしたサプライズな登場の仕方で、見ていて全然飽きない。
アライグマ。
か、かわいい。
癒される…
ジャングルの空気と動物たちのぬくもりを感じる…
都会の喧騒を忘れさせてくれるひと時のオアシス…
僕たちは一体なんのために生きているのか…
そんなことはどうだっていい気がしてくる…
だってこんな素晴らしい仲間たちに囲まれているんだもの…
ペンギンだぁぁぁぁぁ!
かわいいぃぃぃぃぃぃ!南極の氷山を再現していて、まるで本物のペンギンに出迎えられているような気さえしてくる。
白くまだっているし、
なんならラッコだっている。
もう一度言うが、私は完全に甘く見ていた。
ただのぬいぐるみの陳列だと思っていたが、ここまで種類豊富で、ジャングルなど動物たちの住環境を再現していると、作り物だとわかっていても、ミニチュアの動物園に来たようなワクワク感を覚えてしまう。
全部見ても15分ほどで終わってしまうが、いろんな感情に振り回されてベトついた心を持て余したストレス社会にあって、この渋谷の動物園は少しだけ自分自身をリセットできる貴重なヒーリングスポットになっていると言ってもよさそうである。
たかがぬいぐるみ、されどぬいぐるみである。
ぬいぐるみに生命はなくとも、見る人の目を通して生命を宿せば、動物たちの息づかいや仕草や心の奥の声までも聞こえてくるだろう。
ショップスペースには、ぬいぐるみが販売されているので、お気に入りの動物がいたら気軽に購入することもできる。
小さめのものであれば1000円ほど、中サイズで3000~3500円ほど、大きめのサイズだと4000~4500円ほどだ。
種類がたくさんあってどれを選んでいいか迷ってしまうが、それもショッピングの醍醐味の1つ。
置く部屋の大きさと財布の中身と相談して、お気に入りの動物を連れて帰ってほしい。